令和5年1月10日、リモート講演として、群馬の唯一の支援団体「ハレルワ」の間々田久渚代表とメンバー2名の方をお招きし、性の多様性講座を開催しました。講義の学生も含めて275名の参加がありました。
ハレルワは平成27年6月に発足、群馬県の当事者支援をはじめ、行政職員や学校での意識啓発に尽力してきました。LGBTQ(セクシュアル・マイノリティ)の人の割合は3~10%と言われています。「セクシュアルマイノリティの方に会ったことがない」という人もいますが、 当事者が見えない理由は、差別、偏見、困難があるからです。メンバーの貴重な体験談を 交えながら「とりあえず今をがんばって生きていけたら」とお話しくださいました。周囲に理解がないと、当事者は言いたくても言えない状況に陥り、小さなうそをつき続けないと いけなくなってしまいます。つながりあうことで、「一人じゃない、自分らしくしてもいい」と思えるそうです。
パワハラ防止法の中で、性的指向や性自認に関する侮辱的行為や個人情報の同意のない 暴露(アウティング)は、個の侵害であると規定されました。LGBTQの当事者にとって課題は山積みです。困りごとにぶつかる度に孤立してしまいます。いじめられた経験を持つ人は68%、自殺を考えた人は32%にのぼります。「ハラスメントかなと思った時に、おかしいことはおかしいと言ってくれると社会が変わっていく」と間々田さんは締めくくられました。