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【活動報告】群馬大学ダイバーシティ推進センターシンポジウム(3/11オンライン)

令和6年3月11日、「「画一性と排除」から考える「多様性と包摂(Diversity&Inclusion)」と題して、群馬大学情報学部准教授の高井ゆと里氏にご講演いただきました。西洋哲学、生命倫理学がご専門の高井氏は、群馬大学で教鞭をとりながら、各地のシンポジウムや講座でトランスジェンダー問題について深く切り込まれています。ご講演では、「なぜ多様性なのか?」、「排除はどこにある?」、「D&I の未来」の3本立てのお話を伺いました。「なぜ女性がいた方がいいの?」と投げかけるのではなく、女性が排除されているという事実や女性排除を問題視しない姿勢、すなわち、「問われるべきは排除」であると例を挙げながら丁寧にお話しいただきました。そして、画一性を前提とした環境で、「どうすれば排除がなくなるか??」、ダイバーシティワークの重要性とそのための労力の押し付けをなくすようにと、凛と一方向を見据えてご講演されていた姿が印象的でした。
 続いて、「マイノリティにとってのキャンパス」をテーマに、高井氏、関采音氏(群馬大学障害学生サポートルーム)によりご対談いただきました。学生との接点が最も多い障害学生サポートルームの立場から、学生相談や担当教官との授業等の調整、配慮を必要とする学生の支援について、分かりやすくお話しいただきました。講演中、14時46分に、東日本大震災で被災された方々への黙とうを捧げました。141名の関係者にオンライン参加いただき、ご講演に対する質問も多く上がり、盛会のうちに終わりました。